浦島太郎のBombolone

考えてないでやってみる。

変化

ここ10年で変わったこと。カジュアル化した仕事着。髪の毛の色と本数。すすむ老眼。見える世界の解像度。など挙げればキリがないが、変わらなかったもののひとつに仕事がある。

入社して10年。同じ職場で同じ業務に携わってきた。多少メンバーが入れ替わったりもしたがチームで様々な課題をクリアしてきた。現場には現場の事情があるが、上層部には上層部の事情があり、たいていそれらは矛盾していて。その矛盾を現場が吸収できるようチームメンバーで知恵を出し合って乗り越えてきたのだ。

なかなか良いチームだ。写真撮影に例えるなら、望遠レンズやマクロレンズ、ズームレンズやオールドレンズなど種々様々なレンズがある状況で。どんな依頼であってもシチュエーションに合わせた撮影が行えるという自信があった。

先日発令があり、そのチームを離れることになった。来月からは新しい職場で新しい仕事をする。マウントを変えて、さあ今度はどんな写真が撮れるんだろうか?と期待する気持ちと、今までのような良い写真が撮れるだろうか?という不安とが入り交じる。

弘法筆を選ばず。という言葉はあるが、弘法大師だって選べるなら選ぶだろうよ!と思いつつ、しばらくしてこのブログのテーマにたどり着く。考えてないでやってみる。どんな写真が撮れるかわからないが、とりあえず100枚撮ってみよう。

α6600を持ち歩く

通勤時に、先日手に入れたα6600を鞄に忍ばせる。いつもよりも増した重みは、どんな写真が撮れるんだろうという期待に見事に打ち消されるものだ。当初、通勤時にはSEL20F28をつけて気軽に撮影しようと考えていたが、品薄で、これだ!というものがなかったので保留。キットレンズとして手に入れたSEL18135。当面この組み合わせで写真を撮っていこう。

朝はだいたい6時45分前後に家を出る。写真を撮ることができるのは、地下鉄の駅までの道のりと、下車してから職場までの間。時間はあまりない。人目も気にはなる。それでも、「撮りたい」はたくさんある。


今までのX30とセンサーの大きさが違うからか、写りが別物。腕が上がった錯覚に陥る。騙されてはいけない。現代テクノロジーのおかげなのだ。

そしてカメラを買う

GWにビックカメラに行って、実際にいろんなカメラを手にとってみた。スペックだけでなく、自分の手に馴染むのかも見定めたい。そう思ったからだ。ちなみにその時の写真はない。カメラに夢中だったからだ!

意外にも「α6600」を買う

ここ何年かずっと富士の病(不治の病)にかかっていたのに、突如、寛解SONYのα6600高倍率ズームレンズキットを購入した。もちろん中古だ。

比較•検討した機種

以下の機種のどれを購入しても、もちろん幸せになれたと思う。

SONY

α7c

フルサイズなのにコンパクト。サイズ感はα6600と変わらない。AF-ONボタンを押せばリアルタイムトラッキングが作動するのが使いやすそう。センサーサイズはX30の30倍!!!バリアングル液晶はジンバルとの相性◎

α6400

とにかく軽くて驚いた(手振れ補正なし)。高評価レビューが多い。比較的安く買えるところも魅力。

富士フイルム

X−T5 X−S10 X−pro3 X-E4

フィルムシミュレーションが秀逸。写真メインかつJPEGなら一択か。クラシカルなデザインもたまらない。

RICOH

GRⅢx

言わずと知れたスナップシューター。ポジフィルム調の色味が良い。ブリーチバイパスも使いたくなる。こんなに小さいのにAPS-Cだなんて。これはこれで欲しい!

α6600を選んだ理由

1.AF性能が優秀すぎる

リアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AFなどのAIを活用したAF性能が優秀すぎる。今回購入の主な動機のひとつに動画撮影がある。長男がバスケの練習している姿を動画で残したい。ちょっとcinemaチックに作品化してみたいのだ。そう考えると、AF性能が優秀なSONYが良い。

2.見た目がcool

見た目が好みだった(これ重要!)。SONYフルサイズのオレンジのラインは苦手。真っ黒なα6000系が落ち着く。チルト液晶なのも使いやすい。レンジファインダースタイルはファインダーを覗く時も液晶に鼻がつかなくて良いし、ジンバルに載せる時にもメリットがある(はず!)。

3.グリップが握りやすい

握った感じがしっくりきた(これも重要)。従来機の約2.2倍の容量を持つ高容量バッテリーを収める大きなグリップのおかげでα7cやα6400よりもしっかりと握ることができる。その分、感覚的にカメラの重量が軽くなる気がした。

4.高性能レンズが安価で軽量

画質を求めるとフルサイズのカメラやレンズが良いのだけど、その分、高価で重くなってしまう。かつてα55で撮った写真に満足しているのだから、安価で軽量、しかも距離を稼げるAPS-Cで十分。不満が出たらフルサイズに移行すれば問題はない。まずは機材を揃えることを優先。キットレンズのE 18-135mm F3.5-5.6 OSS SEL18135は、軽量コンパクトでボケ感も悪くない。35mm判換算で広角27mmから望遠202.5mm相当までをカバーするのはとても心強い。

5.トータルでしっくりきた

触っているうちに好きになっていた。どうやら、しっくりきたようだ。

作例

最後に、購入してすぐに撮影した写真をいくつか記録しておく。正直、富士フイルムのフィルムシミュレーションが恋しいところだが、色味はこれから気に入る設定を見つけていきたい。

 

カメラが欲しい

カメラで写真を撮るようになったのは、子どもが生まれてからだ。

長女が生まれる時に、SONYα55を買った。当時、職場の人がCanon一眼レフカメラで写真を撮っていることに憧れたのもある。35mmの単焦点レンズを買って、撮った写真は驚くほど綺麗だった(自分目線)。

とにかく絞り優先。とにかく絞り開放。それだけで、良い写真が撮れた(自分目線)。なんだか得意になって、たくさん写真を撮るようになったのだけど、そのうちカメラを持ち出すのが億劫になった。

子育てが大変だったのだ。

なんやかんや荷物が多い中、カメラの重みに耐えられなくなった。もっと軽くてコンパクトなカメラが良い。そう思って、あれこれ探してたどり着いたのが富士フイルムの X30というコンデジで、フィルムシミュレーションの素晴らしさもあり、以来ずっと愛用している。JPEG撮って出しで、唸るような写真が撮れる(自分目線)。

 

クラシッククロームの空の色や

アスティアの肌の色

プロビアの空気感がたまらない。

富士フイルムが好きになって、富士フイルムのカメラに憧れた。

昨年、ビックカメラにあったX−T5のファインダーを覗いて、度肝を抜かれた。クラシックネガもいい感じだ。なんだか重たい気もするが、子どもたちも大きくなってきたし、今ならこの重さも許容範囲内ではないか。一度そう思ってしまえば、なんだかX30のセンサーに不満を覚え、新しいカメラが欲しくなってしまった。

f:id:Taro-Urashima:20230604191406j:image